世界で最も美しいサル、黄門サルの名を持つブラッザグエノン(ブラッザモンキー)
ってどんな猿?生態や特徴について解説!
2021年月11日18日
1.ブラッザグエノンの生態
1-1分類
別名ブラッザモンキー
霊長目オナガザル科オナガザル属
1-2生息地
中央アフリカ共和国、カメルーンなどの
川に近い熱帯雨林・沼地林・半落葉樹林に
生息します。オナガザル科は樹上性のものが多いですが、ブラッザグエノンは地上にいることが多く、沼地に住んでいるためか水辺を泳いでいる姿も目撃されています。
食べ物
自然界では葉・花・果実・種子・昆虫などを主食とし、動物園などの飼育下では、キャベツやきゅうり、さつまいも・にんじんなどの野菜やコオロギなどを与えることが多いです。
1-3形態
体重: 2.5〜8kg
体長:40〜60cm
尻尾:25〜30cm
寿命:野生下 22年 飼育下:30〜35年
背部は緑がかったグレーで、腹部は黒、尾は長くて太く太ももには白い筋が見られます。鼻や口の周りは白く、立派な長い白髭を生やしています。額には頭巾を被ったようなオレンジ色の毛が生えていて「世界一美しいさる」「黄門猿」と呼ばれることもあります。
メスよりオスの方が体格が大きく雌雄ともに頬袋があり、一時的に餌を貯めておくことができます。
ヒョウや大型の蛇、ワシ・フクロウなどの他に
チンパンジーからも襲われることがあり、飼育下より野生下の方が寿命が短くなります。
2.特定動物に指定されるブラッザグエノン
2-1特定動物とは
クマやトラ、ライオン、マムシなど
人の命や財産に危害を加える動物のことです。
現在約650種が対象になっています。
どの動物が対象か興味がある方は
ぜひ、こちらをご覧ください。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu環境省_特定動物リスト [動物の愛護と適切な管理] (env.go.jp)
日光さる軍団で飼育しているニホンザルも
特定動物であり、飼育するのに許可をとっています。
ペットしては飼えない特別なお猿さんです。
2-2飼育するには
残念ながら、ブラッザグエノンを飼い始めることはとても難しいでしょう。
特定動物は逸走したり放獣されたりすると人々の生活に
危害を与える恐れがあるため、飼育するには
「動物の愛護及び管理に関する法律」に基づき都道府県知事などの
特別な許可と施設が必要になってきます。
以前はペットとして飼育できたブラザッグエノンですが
2019年の法改正によって新たにペットとして飼育することは
禁止されています。
今後、動物園や水族館などの展示目的の施設での
飼育のみになっていくでしょう。
※施行前に飼っていた人は現段階では飼育可能です。
飼いきれなくなった個体を野外に放す事例が急増しています!
特定動物に限った話ではないですが、ペットの飼育を放棄するのは
絶対やめましょう。
3.ペットとして飼われているブラッザグエノン
ブラッザグエノンを配信しているYouTubeチャンネルは多数あります。
ペットとして飼育したくても飼育できないブラッザグエノンですが、
動画を見て一緒に暮らしている気持ちになっちゃいましょう!
3-1
まだまだ赤ちゃん猿のまりもちゃん。
ブラッザグエノンの特徴でもある髭がまだ短いのがとてもかわいいですよね!
飼い主さんの愛情を一心に受けてすくすくと育っています。
他にもマニアックな動物をたくさん飼っているので動物好きさんにおすすめなYouTuberです。
※「あにまるず」さんはYouTuberと動物カフェの仕事をしていて
都道府県から特別な飼育許可をとっています。
3-2
思わず一緒にお風呂に入りたくなる!?
ブラッザグエノンのタクロウくんの入浴動画です。
その姿はまさに長老のよう…。
元々沼地や川などの水辺に住んでいることから水を恐れることは無いようです。
3-3
ぎゅーっと大事そうに子供を抱きしめるブラッザモンキー。
こちらも愛おしい気持ちになります。
子猿も離れないようにピタッとくっついている姿がとてもかわいいですね!