人間そっくり!?ニホンザルの性格をわかりやすく解説
2020年月08日24日
ニホンザルは昔から様々な物語に登場したり、守り神のように信仰されたり、猿回しで人々を楽しませたりと日本人の暮らしに深く関わって来ました。
今回は意外と知られていないニホンザルの性格について解説していきます。
ニホンザルの生態
ニホンザルは、哺乳綱霊長目オナガザル科マカク属に分類される霊長類です。
昼行性で日本(本州、四国、九州)の常緑広葉樹林や落葉広葉樹林に生息していて、
中部地方や東北地方の山岳部のニホンザルは体毛が長く蜜に被われていて、西日本のニホンザルよりも大きくなる傾向にあります。
(志賀高原個体群は幸島個体群の倍近く体重があります)
体つきはがっしりとしていて、オスの体長は0.5〜0.6m、メスは0.4〜0.5mほどです。
主に果実を食べていて、植物の葉、花、種子、キノコ、卵、昆虫なども食べます。
飼育下では37年生きたという記録もありますが、自然の中での寿命は20〜25年ほどと言われています。
ニホンザルの性格
ニホンザルは他の動物と比べると人間に近い感情をもっていると考えられています。
猿の表情はとても豊かで食べ物の好き嫌いや物事の好き嫌いが表情でわかるほどです。
さらに自分の感情に意のままに従うところがあるので個体によっては攻撃的なこともあります。
野生のニホンザルには近寄らないほうが賢明です。
しかし、その一方で猿回しやお猿ショーなどのニホンザルはとても素直で従順です。
これはもともとニホンザルは群れで生活する習慣があるため、厳しい上下関係の規律を守ることが植え付けられています。
人間がリーダーであることを理解すれば、よほどのことがない限り歯向かうことはありません。
ニホンザルの知能
サルはとても頭の良い動物です。
研究によって数の概念を理解し、足し算したり人間の行動を見て覚え、理解して応用することが出来ることが判明しました。
人間が自動販売機でジュースを買うのを見たニホンザルが木の葉を投入口に入れてジュースを手に入れようとする姿も確認されています。
犬を例にとってみると「お手」をすることによって、餌を貰えることを認識して「お手」をします。
ニホンザルの場合はその行動自体が何を意味するのか考えることができるのです。
ニホンザルは餌を貰えることを前提とせず、飼い主に従うべきかという損得勘定ができています。
そのため、芸を覚える際も頻繁に餌付けを行う必要はないのです。
このような行動の意味を理解できるのは霊長類だけといわれています。
ニホンザルの表情
ニホンザルの表情はとても豊かで18種類もあるといわれています。
ニホンザルの笑顔には2種類あり、1つは自分より強いサルが現れたときです。
歯を剥き出して笑ったような表情をします。
相手に“自分は弱くて敵意がないです”ということを示します。
こちらは人間の愛想笑いや苦笑いに近いのかもしれません。
2つめは遊びの際にでる笑いです。
追いかけあったり組み合ったりする際にグコグコグコという笑い声を出しながら、
いかにも楽しそうに興奮した表情をし、人間のように表情でコミュニケーションをとっていることがわかります。
いかがでしたか?
ニホンザルを知れば知るほど、興味がわいてきますね。
実際にニホンザルを見に動物園に出かけてみてはいかがでしょうか。
ニホンザルをもっと身近で見たい触れたい!という方には、赤ちゃん猿を抱っこできる
日光さる軍団をおすすめします。
都内からもアクセスしやすいので、是非訪れてみてくださいね。