耳のフサフサが可愛いペットとしても人気のコモンマーモセット生態や特徴・飼い方について紹介!
2020年月12日22日
ヨーロッパでは古くからペットとして飼育されており、日本でもリスザルの次にペットとして多く飼われています。
知能が高く、しつけがしやすい上にさる類のなかでも非常に小さいので、扱いやすいのが人気の理由の一つと言えるでしょう。
今回はそんなコモンマーモセットの生態や特徴・飼い方について紹介していきます。
コモンマーモセットの生態
分類
霊長目 マーモセット科
生息地
もともと、ブラジルの北東沿海部のピアウイ、パライバ、セアラ、リオグランデドノルテ、ペルナンブーコ、アラゴアスなどに生息していたとされています。
ペットとして飼育されていたコモンマーモセットが逃げたり、
意図的に放獣したことによって、ブラジルの南部、リオデジャネイロ・アルゼンチンのブエノスアイレスにも見られるまで生息地を広げています。
本来生息地ではないエリアでは外来種として扱われ、
他の猿との交雑や鳥類の巣や卵を襲うことから問題になっています。
形態
体長:オス 16~21cm / メス 16~21cm
尾長:24~31cm
体重 :230g〜400g
霊長類の中でも体が小さく、耳の周りの白いふさふさの毛が特徴的な猿です。
小鳥のような甲高い鳴き声でコミュニケーションをとり、感情表現も豊かです。
昼行性で爪は足の親指だけ平爪でその他の爪は鉤爪になっていて、樹上で生活しやすい ようになっています。
野生下では木の樹脂や樹液、果実、昆虫などを食べます。
樹脂や樹液を取るために木に穴を開けるのに適した犬歯と同じ暗い長い下顎切歯を持っています。
知能が高く1年間に2回出産し、年間4~6匹、生涯に1匹の雌が産む子の数は40~80匹と、非常に高い繁殖力を持っていて昨今実験動物として注目されています。
寿命
コモンマーモセットの寿命は野生下で10〜15年ほどです。
飼育下になると10年未満で寿命を終える子が多いようです。
臆病で気まぐれな性格であるため、飼育環境に慣らすには根気と時間が必要となりますが、ストレスを与えない環境でのびのび育てることができれば、あまり病気にもならず16年生きたという記録もあるので、飼育環境次第といったところでしょうか。
飼育する際はしっかり下調べし、猿に詳しい動物病院をチェックし準備をしっかり整えて迎えてあげましょう。
コモンマーモセットはペットとして飼うには
お迎えの仕方(値段)
コモンマーモセットは、ペットショップやブリーダーから購入するのが一般的です。
あまり扱いがないことも多いので予約することも視野に入れ検討しましょう。
値段は1頭あたり40〜70万程度です。
年齢や性別、個体の優劣によって値段は大きく上下します。
一般的にアダルトよりベビー、オスよりもメスの個体の方が高額になることが多いです。
コモン・マーモセットに必要な飼育環境
猿は飼う時も飼ってからもお金のかかるペットです。
飼う前に必ずエキゾチックアニマルを扱う猿に詳しい動物病院を探しておきましょう。
ケージは高さのあるものを選び、飛び移れるように噛んでも安全な木を止まり木として何本か入れてあげましょう。
また、餌入れや巣箱も、噛んでしまうことがありますのでできれば木製である程度壊されたら新しいものに交換してあげましょう。
紫外線が足りないとくる病にかかる恐れがあります。
ケージは日の当たる所におくか紫外線ライトを用意します。
また、ケージの周りはおしっこを飛ばすこともありますので、掃除しやすいようにペットシーツを敷いておくと良いでしょう。
コモンマーモセットは寒さに弱い動物です。
ケージの中の温度は30度くらいになるようにキープし、暖かいライトをおき、ケージの一箇所を照らし猿が自分で温度調整できるようにしましょう。
コモンマーモセットの食事
モンキーフードが基本となります。
小さなペットショップでは取り扱いのないお店もありますので、事前に入手可能なお店を調べておきましょう。
モンキーフードの他に果実や昆虫(ペット用のミルワームやコオロギ)などを与えます。
片手でごはんを持ちながら食べるので、果実などを与える場合は持ちやすい大きさにカットし与えましょう。
人間の食べ物を欲しがることもありますが、味が濃くコモンマーモセットには適していないので絶対に与えないでください。
飼育する際の注意点
感染症
猿は私たちと同じ霊長類です。
犬や猫、ハムスターなど違って飼い主が風邪をひけば猿にも感染します。
また猿の病気が人間に感染することもあります。
お互い病気をうつし合わないためにも衛生面・健康面の管理が必須になります。
きちんとした知識を持って接することが大切です。
猿は野生的な生き物
猿は犬や猫と違って限りなく野生に近い生き物です。
野生動物は人間社会のルールは知りませんし、適応しようとも思っていません。
あなたが決めたトイレの場所を守ることもなければ、あなたが大切にしている書類や物を壊してしまうこともあります。
必ずあなたに慣れるという保証もなく、牙を剥くこともあります。
それでも可愛がることができるでしょうか。
また、手放そうにもマニアックな動物であるため新しい飼い主がすぐに見つかることも少ない上に、猿にとって環境が変わることは大きなストレスになってしまいます。
猿は簡単に飼えるペットではないということを頭に入れた上で覚悟を持って飼い始めましょう。
猿は賢い動物です。
愛情を持って接していれば、きっと彼らも理解し良きパートナーになってくれますよ!
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